旅する石
こんにちは、塩見です。
気がつけば、1か月以上ブログの更新を止めてしまっておりました💦
GWを過ぎ、梅雨入りもし、季節は着実に進んでいるのですが、晴れ間が続くと夏のような暑さが突然やってきて体調を崩しがちになりますね。
この1か月だけでも気候は変わり、風景も変わり、そして横田石材においてもとある変化がありました。
それは、、、
4/21の投稿でご紹介したオリジナル新商品の「箸置き」が、意外な用途でお買い求めいただきまして、それが現「筆置き」に進化いたしました。
箸置き のち 筆置き
わかりやすく大きさを比較してみました📷
前回の箸置きが書道教室の先生のお目に留まり、有り難いことに「筆置き」としての形状のリクエストをいただけたことで、このような商品をお作りすることができました。
我々従業員の書道へのなじみの薄さが明白となりましたが、今回、従業員にない発想をお客様から頂けたことは有り難いご縁であり、また石の端材が「筆置き」に形を変えることで文化的・芸術的な価値を生むという気づきが得られたことは、我々にとっても新たな学びとなりました。
また石という素材は、よほど厳しい自然環境に置かれたり、故意に削ったり等の外的力を加えることがなければ、長い時を経ても大きく変質したり、姿・形を変えたりせず後世に残り続けます。
河原の石や道端に転がる石を今ある環境・状態のまま放置したとしたら、10年後、20年後にその石を見つけた人と今の私たちとが同じ石で繋がることも可能なわけです。
私個人の話になりますが、自宅の庭工事をすることになり、実家に長いこと置きっぱなしになっていた庭石をもらい受けたのですが、実家のある静岡からはるばるこの地まで運ばれてきた石を眺めるにつけ、この石はどれだけの時を経て、また実家に置かれる前はどの地からやってきたのだろう、はるかに長い時を旅しているのだなぁ、といったことに思いを馳せるようになりました。
今回お作りし、ご購入いただいた筆置きについても、それまでと形を変え、新たな用途、価値を見出されて福知山から旅立っていきました。
掲載している写真の筆置きについては、現在も販売中です。
このブログをご覧の方々の中には、今ある形状を新たな視点から見て、異なる価値を見出してくださる方もいらっしゃるかもしれません。
「こういう形のものは作れないだろうか?」といったお問い合わせも、ぜひお話をお聞かせください。ご要望の内容を精査したのち、対応可否の判断をさせていただくことにはなりますが、ご興味のある方はどうぞご遠慮なくご連絡くださいませ。
株式会社横田石材
0773-20-1114
http://www.yokota-sekizai.co.jp/